「風の便りにひそむ気配」
ツェンコヴァ・ルミアナ教授が、ブルガリアのインタビュー番組に出演されたアーカイブ映像です。この映像を見た時、どこからともなく聞こえてくる言葉がありました。
それは、龍村仁監督作品「地球交響曲/ガイアシンフォニー」の冒頭に響く言葉です。
『かつて人が、花や樹や鳥たちと本当に話ができた時代がありました。その頃人は、自分たちの命が宇宙の大きな命の一部分であることを誰もが知っていました。太陽を敬い、月を崇め、風に問ね、火に祈り、水に癒され、土と共に笑うことが本当にいきいきとできたのです。』
今まさに、アクアフォトミクスという扉を開き、この言葉に潜む真理とも思える何かを読み解こうとされているように感じたのです。それは、追っかけると逃げる、形にしようとすると消えてしまう、でもそこにある「気配」のようなものかもしれません。あちらとこちらに渡された、決して見えないけれど、風の便りのように聞こえてくるようなもの。
日本語字幕にとらわれず、ここで語られる、なんとなくを感じてみてはいかがでしょうか。
(文:西嶋航司)






